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分析天びん使用時の注意点<最終回>

⑧重力による誤差、⑨浮力による誤差

2025/1/17(金)

   様

 

こんにちは。
計測・計量・医療・健康機器メーカーの株式会社エー・アンド・デイです。

本年もよろしくお願いいたします。

BA-6TE
分析天びん使用時の注意点 詳しくはこちら

メールマガジン第355号は、次の3つのコンテンツをご案内いたします。

(1)分析天びん使用時の注意点をお知らせいたします。<最終回>

 

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(2)新製品情報:USB出力小型圧縮ボタン型デジタルロードセルを新発売!

 

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(3)メディア掲載情報

 

① 検査可能領域が大きなX線検査機「AD-4991-6030」

② 検定付きの防塵・防水クレーンスケール「FJ-BT-Kシリーズ」

 

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(1)分析天びん使用時の注意点をお知らせいたします。<最終回>

 

マイクロ(ミクロ)天びんをはじめとする分析天びんをご使用いただくにあたり、1 μg~0.1 mgの精度を求めるためには、さまざまな誤差要因を軽減するとともに、さまざまな影響を考慮する必要があります。

 

■ 分析天びん使用時の注意点 ⑧重力による誤差 ■

重力とは

地球上の物体は、地球の中心に引っ張られる「万有引力」と地球の自転に伴う「遠心力」を絶えず受けています。

重力は、万有引力と遠心力の合力となります。重力の大きさ(F)は、重力加速度(g)と物体の質量(m)の積で表します。

 

F=mg

 

電子天びんは構造上、試料にかかる重力を質量として測定しますので、重力加速度が変わると表示値も変化します。

重力加速度は、緯度と標高によって変わります。

重力とは_2

地球の自転により遠心力が発生し、万有引力と反対の力が作用します。これは、赤道付近が最大で両極が最小になります。つまり、赤道では重力加速度が小さくなり、両極では大きくなります。

 

北海道の重力加速度 > 沖縄の重力加速度

重力とは_3-1

同じ緯度であれば、標高が高い方が地球の中心からの距離が長くなるので、重力加速度は小さくなります。

例えば、500 g分銅を地表で測定する場合と、標高100mの地点で測定する場合は、下の数式になります。ただし、地球の半径は6371000 mとしています。

重力とは_4

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■ 分析天びん使用時の注意点 ⑨浮力による誤差 ■

 

空気は約1.2 kg/m3(1.2 mg/cm3)密度があり、分析天びんでは浮力の影響を受けます。

 

例)200 gのステンレス分銅(密度8 g/cm3)を測定する場合、

 

気圧1000 hPaで空気の密度が0.0012 g/cm3とすると、

浮力の影響

= 空気の密度 × 分銅の体積

= 0.0012 g/cm3 × 200 g ÷ 8 g/cm3

= 0.03 g

 

気圧が980 hPaに変化した場合、浮力による誤差は、

浮力の誤差

= 0.03 g - 0.03 g × 980 hPa / 1000 hPa

≒ 0.6 mg

 

例えば、前日の気圧が1000 hPaで校正した天びんに、翌日の気圧が980 hPaの条件下で同じ200 gの分銅を載せても、天びんの表示は200.0006 gとなります。

 

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ここまで数回に分けて分析天びん使用時にご注意いただきたいことをお知らせしてまいりましたが、今回が最終回です。

注意点をわかりやすく解説していますので、分析天びんをご使用になる方は、ときどきA&Dのホームページをご確認ください。

 

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A&Dは、用途に応じて各種の天びん・台はかりをご用意しています。

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(2)新製品情報:USB出力小型圧縮ボタン型デジタルロードセルを新発売!

 

A&Dは、USB出力小型圧縮ボタン型ロードセル2シリーズを新発売いたしました。

 

【USB出力小型圧縮ボタン型ロードセル2シリーズの製品概要】

  • 実験・評価での簡易的な測定に最適な力測定用小型圧縮ボタン型デジタルロードセル
  • 主な用途:プレス機の圧力測定、打錠機の圧力測定、ロボットの力測定など
  • 校正済みのためアンプ・インジケータが不要
  • USB接続したコンピュータにて、CSVまたはExcelデータで測定結果を確認可能なソフトウェア「WinCT-DLC」をご用意

【LCC28-USBシリーズの主な仕様と標準価格】

image10-Jan-08-2025-07-35-44-7768-AM
LCC28-USBシリーズ仕様表 1

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【LCC33-USBシリーズの主な仕様と標準価格】

image12-Jan-08-2025-07-37-14-3181-AM
LCC33-USBシリーズ仕様表 1

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A&Dは、用途に応じて各種のロードセルをご用意しています。

詳しくはこちらをご覧ください。 https://www.aandd.co.jp/products/weighing/#loadcell

(3)メディア掲載情報

 

ものづくり応援マガジン『メカトロニクス』1月号に、A&D製品の記事を掲載していただいています。

 

・発行元:Gichoビジネスコミュニケーションズ株式会社

・創刊:1976年

・発行部数:35,000部

 

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① 検査可能領域が大きなX線検査機「AD-4991-6030」

  • 検査可能寸法:幅 580 mm × 高さ 300 mm
  • ベルト幅:600 mm
  • 多様な検査機能を標準搭載した高度な検査と、シンプルで使いやすい操作性を両立
  • 員数検査や質量推定機能を標準搭載し、検査機1台で出荷箱単位での異物検査と入れ忘れ検査が可能
  • 標準モデルの在庫を保有しているため、最短2週間で納品 ※標準モデルの目安
4991_protex

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② 検定付きの防塵・防水クレーンスケール「FJ-BT-Kシリーズ」

  • 精度等級3級
  • クレーンスケール本体は安心の防塵・防水等級 IP65
  • 手元で計量値を確認できるワイヤレス「外部表示器」付属
  • 遠隔でクレーンスケールの表示をオンできる“リモートパワーオン機能”
  • ひょう量500 kg、1500 kg、3000 kgの3機種を用意
FJ-15T-BT-K_Frontangle_left_DisplayON

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お見積りや納期につきましては、お取り引きのある販売店にお問い合わせください。

 

製品の購入についてはこちら

 

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