さまざまな産業においてカーボンニュートラルの実現に向けた取り組みが進められていますが、特に注目されているのが自動車産業。
「CASE」時代を迎え、車載向けECUソフトウェアのプログラムボリュームは指数関数的に増大しており、その検証効率をいかに高めるかが、車載システムを開発するメーカー各社にとって喫緊の課題となっています。早期に検証を行い、効率を高める有効な手段としてSILS※1の技術があります。
SILSは、ECU、車両などのハードウェアの完成を待つことなく、ソースコードデバッグによってソフトウェアの検証を可能にします。また、クラウド、CIツールとの親和性が高く、自動で数多くのテストが実行できるため、ECUソフトウェアの信頼性を効率よく高められます。手書きコード、自動生成コード、プラントモデルのPC上での早期の結合試験が実現できます。
車載機器開発・テストツール製品の販売、サポートを行ってきたユビキタスAIコーポレーションと、車両向け台上試験システムやセンサー計測、HILS※2などさまざまな計測制御シミュレーションの開発、販売の経験、技術を持つA&Dは共同でSILS製品を開発し、両社は2021年4月1日から、車載ECUソフトウェア開発向けシミュレーションツール「GSIL」を販売しています。
※1 SILS(Software-in-the-loop simulation):制御装置と制御対象等のソースコードを用いたシミュレーション
※2 HILS(Hardware-in-the-loop simulation):実制御装置(ECU)と模擬した制御対象を用いたシミュレーション
【車載ECUソフトウェア開発向けシミュレーションツール GSIL】