「フレイル」、「サルコペニア」っていう言葉を耳にされたことがありますか?
人口の高齢化が進む我が国において、高齢者のフレイルやサルコペニアへの注意が喚起されています。
- フレイル
加齢により心身が老い衰えた状態。多くの高齢者がフレイルの状態から段階的に寝たきり、要介護状態になると考えられています。
- サルコペニア
加齢や疾患により筋肉量が減少した状態。転倒やふらつきなどの原因により、寝たきりになる可能性があります。
これらの状態になる原因の一つとして低栄養が考えられますので、予防のために体重管理が重要な指標になっています。
介護保険や医療保険においても栄養状態評価への加算が定められており、医療・介護施設における患者・利用者の栄養評価のための体重測定の重要度が今後ますます高まることが予想されています。
一方、従来の医療用大型体重計は移動の方向が1方向のみで、また搬送のために計量台を収納するスタンドの移動機構に難があったため、小回りがきかず、医療・介護施設に多くみられる狭い曲路などでの搬送が困難でした。
また、従来の医療用大型体重計は不使用時には計量台を専用のスタンドに立てかけるなどして収納していましたが、立てかけた計量台が倒れないよう保持するためにスタンドも大型だったので、収納のために大きなスペースを必要としていました。
そこで、A&Dは、測定する医療・介護スタッフのみなさまの負担を少しでも軽減したいという願いを込めて、軽く、持ち運びや収納に便利なバリアフリースケール「AD-6106R」を開発いたしました。
発売以来ご好評いただき、全国の医療・介護施設にご採用いただいていますが、このたびこのバリアフリースケール「AD-6160R」に関する特許を2件取得いたしました。
【特許第7031994号】
二方向に移動可能で、体重計を収納・搬送できるスタンドを備えた車いす用体重計
- 特許番号 :特許第7031994号
- 発行日 :令和4年3月8日(2022.3.8)
- 発明の名称:二方向に移動可能な体重計、体重計を収容および搬送可能なスタンド、およびスタンドを備えた体重計
- 特許権者 :株式会社エー・アンド・デイ
- 発明者 :川口 恭(株式会社エー・アンド・デイ 第2設計開発本部勤務)