2018年6月13日に、改正食品衛生法が公布され、食品衛生管理の国際標準であるHACCP(ハサップ)が法制化されました。
HACCPは、1960年代にアメリカで宇宙食の安全性を確保するために開発された食品衛生管理の方式です。
「Hazard Analysis Critical Control Point」の頭文字を取り、「危害分析重要管理点」と和訳されています。
現代は輸入食品の増加など、食のグローバル化を背景に、原材料や食用製品が国際的規模で流通しています。
また、世帯構造の変化により、調理食品や外食への需要が増え、食に対するニーズも変化しています。
このような状況の中で、カンや経験に頼る部分が多かった従来の衛生管理では、食べ物の安全性を確保することが困難になりました。
そこでHACCP。
HACCPは食品工場を例にあげると、原材料の入荷 ⇒ 保管 ⇒ 加熱 ⇒ 冷却 ⇒ 梱包 ⇒ 出荷の各工程で、起こりうる危害をあらかじめ予測し、危害防止につながる特に重要な工程を継続的に監視・記録する工程管理となります。