車載ECUソフトウェアの開発効率を高める有効な手段として「SILS(Software-in-the-loop simulation)」の技術があります。
制御装置と制御対象などのソースコードを用いたシミュレーション技術のSILSは、ECU、車両などのハードウェアの完成を待つことなく、ソースコードデバックによってソフトウェアの検証を可能にします。
また、クラウド、CIツールとの親和性がよく、自動で数多くのテストが実行できるため、ECUソフトウェアの信頼性を効率よく高めるとともに、手書きコード、自動生成コード、プラントモデルのPC上での早期の結合実験を実現することができます。
車載機器開発・テストツール製品の販売、サポートを行っているユビキタスAIコーポレーション(本社:東京都新宿区)と、車載向け台上試験システムやセンサー計測、HILS(Hardware-in-the-loop simulation)などさまざまな計測・制御シミュレーションの開発技術を持つA&Dは、2020年7月1日に業務提携を発表し、共同でSILS製品を開発してまいりました。
そして、このたび両社は、車載ECUソフトウェア開発向けシミュレーションツールを「GSIL(ジーシル)」を開発し、販売を開始することになりました。
GSILを活用することにより、ハードウェア完成前にPC上でソフトウェアを検証し、SILSからHILSだけではなく、ベンチ(台上)試験までシームレスに連携することが可能になりますので、制御開発効率化の新しいソリューションがご提供できると確信しています。