(1)特許取得情報:新製品の分析天びんの計量皿に関する特許を取得!
特許技術を搭載した製品について、どのようなイメージをお持ちでしょうか?
特許は独自性が認められた新しい技術であり、その技術の搭載製品は性能や安全性に優れている可能性が高いと考えられます。そのため、特許はユーザー様に安心してお使いいただくための信頼性を裏付ける重要な要素の一つとされています。
このたびA&Dは、オートドアを装備した新製品の分析天びん「BH-T/BHシリーズ」において、高精度な繰り返し性を実現することを目的とした計量皿に関する技術の特許を取得いたしました。
取得した特許の概要
分析天びんには、同じ質量を繰返し載せ降ろしした際の測定値のばらつき幅が小さいことが求められています。
しかし、高分解能の分析天びんにおいては、計量皿が「エアコンの風」「人の呼吸や動作による風」を受けることによる影響や、計量物を「載せる際の衝撃」による影響により、ばらつきが大きくなってしまいます。
そこでA&Dは、計量皿に同心円状のスリットを設けた計量皿を開発いたしました。
この計量皿は風の当たる総面積が小さく、かつ、風がスリットを抜けることにより風による影響を低減させることができます。また、計量物を載せる際に生じる衝撃を緩和するために、ショックアブソーバー機構を計量皿内に内蔵いたしました。
これらの技術により、安定した計量の実現に貢献することができます。
特許番号:第7763926号
発行日:令和7年11月4日(2025.11.4)
発明の名称:天びんの計量皿
特許権者:株式会社エー・アンド・デイ
発明者:織田 久則(株式会社エー・アンド・デイ 第1設計開発本部)
福島 悠太(同社 ラボ・インダストリアルマーケティング部)