(1)「隠れ高血圧」の発見に有用な上腕式ホースレス血圧計を新発売!
「隠れ高血圧」という言葉をお聞きになったことがありますか?
耳慣れない言葉だと思いますが、自覚症状がない場合や、医師の診察でも発見されない場合がある厄介な高血圧なのです。
隠れ高血圧は「仮面高血圧」ともいわれています。病院の診察室などで医師や看護師が測定した血圧は正常範囲内であっても、家庭などで測定すると血圧が高い状態のことです。
この場合、診察室では正常値なので高血圧と気づかれないこともあり、本来の血圧の状態が隠されているという意味から仮面(masked)高血圧と呼ばれるようになりました。
また、最近は夜間(睡眠)高血圧が注目され始めています。
寝ているあいだに本来は下がるはずの血圧が下がらない、またはむしろ高くなっている状態で、心臓や血管に大きな負担がかかり、脳卒中や心筋梗塞、さらに心不全などの脳心血管疾患のリスクが高くなります。
自治医科大学 内科学講座 循環器内科学部門の苅尾七臣教授は、朝の血圧がコントロールできていても4人に1人は夜間(睡眠)高血圧で(注1)、睡眠中の高血圧は脳卒中の発症リスクが高くなる(注2)との研究結果を発表されています。